かんたんな注意事項

心身不調の際に精神科・心療内科・メンタルクリニックを受診・通院するとき(あるいは、その前に)、あらかじめ念頭に置いたほうが良いと思われる事項を説明します。 また、医療機関では対応が困難なトラブル・生活問題や社会問題・犯罪被害についての相談窓口や法制度・社会資源などを簡単にまとめます。 [*順不同、思いつくままに書きますので、体系的ではありません。]

向精神薬は飲みたくない場合

 

(1)カウンセリング

 臨床心理士によるカウンセリングを受けることが可能な医療機関があります。

 各医療機関に問い合わせるか、ホームページを調べて、対応可能なところを選ぶのがいいでしょう。

  ただし、カウンセリングが保険診療ではない場合は、それなりの負担になりますので、あらかじめ、料金を確認した方がいいと思います。

 また、学校にはスクールカウンセラーがいますし、内外のいずれかにカウンセラーを配置している 企業もあります。医療機関ではなくても、カウンセリングルームを開いているカウンセラーもいます。

 プライバシーの観点、守秘義務の観点などを考慮した上で、自分が一番よいと思うカウンセラーを選ぶ方がいいと思います。

 

(2)環境調整

  • 職場での配置転換・業務軽減
  • 休養(休学・休職)
  • 転校・転職・転地療養
  • 家族療法(家族への心理教育)

 自分自身の治療だけではなく、環境を調整することも非常に重要だと思います。

 ただ、こういった環境調整は、経済的な負担や周囲との摩擦といった心配もありますので、主治医とよく相談して決めた方がいいでしょう。

 

(3)十分な睡眠、規則正しい生活、バランスのとれた食事、適度な運動

 お説教がましい内容ですが、日常生活でこれらができていれば、あるいは、できるようになれば、回復も早いと思います。

 

(4)アルコール・たばこをやめる

 タバコの害についてはよくご承知のことと思います。

 アルコールは百薬の長とも呼ばれますが、心身不調の時は控えた方がいいです。飲酒によって、一時的に緊張がほぐれたり、寝付きはよくなりますが、深い睡眠が得られにくくなります。寝酒が癖になると酒量も増え、身体への負担も増加します。

 

(5)SNSから離れる

 人とのつながりはとても大切ですが、それが精神的な負担になることもあります。「いいね」の数や「既読」なのに無反応といった、他者からの評価や態度に振り回されないようにした方が楽になれます。他者からの評価・態度が、自分の自分自身への評価に直結しないよう注意しましょう。

 特に具合の悪いときは、SNSアプリをアンインストールしてしまう、「スマホが水没・故障して修理中」とでもごまかして距離を置く、などがいいかもしれません。

 

(6)注意:てんかんや器質性疾患(あるいはその治療薬)による精神症状の場合、減薬・中止により病状の再燃増悪を繰り返す場合

 ケースバイケースですが、かなりの長期間・生涯にわたる服薬が必要になる場合があります。