かんたんな注意事項

心身不調の際に精神科・心療内科・メンタルクリニックを受診・通院するとき(あるいは、その前に)、あらかじめ念頭に置いたほうが良いと思われる事項を説明します。 また、医療機関では対応が困難なトラブル・生活問題や社会問題・犯罪被害についての相談窓口や法制度・社会資源などを簡単にまとめます。 [*順不同、思いつくままに書きますので、体系的ではありません。]

太る薬は飲みたくない場合(しかし、向精神薬以外の治療法では効果がなかった場合)

以下の説明を読む前の注意点

  • もし、あなたのBMI(Body Mass Index:体格指数)が17以下の場合は、「やせている」状態です。健康を保つ・回復させるためには、むしろ17以下にならないよう気をつけましょう。

 

 あらゆる年齢層・性別の患者さんにいえることですが、特に若い女性患者さんは「太る薬は飲みたくない」という訴えが多いようです。

 

 向精神薬を服用することによって体重増加するのは以下の3つのパターン(あるいはその組み合わせ)によります。

 

(1)向精神薬そのものに食欲増進・体重増加という副作用がある場合

(2)薬物の鎮静作用による運動不足

(3)病状(うつ状態など)が改善したことにより食欲が増進する場合

 

(1)の場合

 患者さんの自己決定権を尊重し、可能な限り希望に添う治療を行うのは医療者側の願いでもあります。食欲増進・体重増加作用のない、あるいは少ない向精神薬を第一選択として考慮すると思います。

 しかし、病状(疾患)によっては、(たとえ一時的であっても)食欲増進・体重増加という副作用のある向精神薬を服用せざるを得ないケースもあるかと思います。そういった場合には、食事療法・運動療法が必要になるでしょう。

 例えば、食欲増進に対しては、糖質制限(食べても(あまり)太らない)はかなり効果があると思います。糖質制限による食事療法に対応している医療機関もありますので通院先に確認してみましょう。

 

 糖質制限についての参考図書 

糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべ て (幻冬舎新書)

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糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる! ケトジェニックダイエット

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(2)の場合

 運動不足に陥るほどの鎮静作用のある薬あるいは処方量は、それほど長く継続投与されないと思います。むしろ、休養・療養においてはしっかり休んで栄養補給するということの方が重要なので、あくまで一時的な状態と考え、療養に専念してください。

 食事・睡眠をしっかり取れるようになり、気分が安定・回復してきたら、大抵の場合、減薬あるいは中止になります。

 てんかんや器質性疾患による(あるいはその治療薬による)精神症状の場合や減薬・中止により病状の再燃・増悪を繰り返す場合は、長期間あるいは生涯にわたる服薬が必要になることもあります。

(3)の場合

 これは治療の観点からは望ましい状態です。が、「太りたくない」思いが強い場合は、食事療法・運動療法を併用するといいでしょう。ただし、鎮静作用や筋弛緩作用のある薬剤を内服している場合、激しい運動はかえって危険を招きますので、主治医とよく相談してください。

 

 過去に書いたように、向精神薬を服用しない治療法がいくつかありますので、ご参考までご一読の上、主治医とよく相談してください。

 

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